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2004/11/30

親知らず抜歯奮戦記(4) 入院の日々編

1.手術翌日(11月18日)

ボルタレンが効いたのと、疲れでか、比較的よく眠れた。夜中に数回起きたが寝付けないほどのことはない。
痛みも思ったほどではなくほっとした。
夜中の3時頃トイレに行って、お茶を飲んだ。洗面所の鏡を見ると、両ほほがバンバンに腫れて、顔が角張っており、口も両方に切れ目が入って大きくなっている上に、口角が切れて口角炎のようになっており、さらに口が閉じにくく開けにくく半開きのようになっているので、まるで魚(特にフグ)を前面から見たような顔になっている(涙)。

朝になり、血圧・体温測定。血圧低めで上が100ない。
唇もバリバリしていて、微熱(37.0度)もあって、起きるとだるくフラフラするが、そろそろと歩いて医科棟まで新聞を買いに行った。昨日の3倍くらい時間がかかった。
8時、血液検査。
8時10分、朝食。食堂で食べるのは不安なので、電動ベッドの頭を起こし、ベッドで食べることにした。
メニューは、3分かゆ、卵(ぺ→ペースト、以下同じ)味噌汁、じゃがいも?(ペ)、牛乳。
味噌汁の「麩」以外は全部食べられたが、口が開かないのと噛めないので、ゆっくりしか食べられない。口が開かないので一口ごとに唇にベタベタとペーストが付き、いちいちふき取らないと気持ち悪い。
ペーストなので見た目はおよそ食欲がわかないのだが、味はまあまあ。特に味噌汁はおいしかった。
(まあ、まりもはいつも何でもおいしいんだけど・笑)
唇はまだしびれた感じがする。

9時レントゲンを撮りに行かされる。
その後、診察があり、傷の縫合部の具合は良さそうなので、週末あたりに退院できるだろうとのこと!
えっ、手術前には術後1週間~10日って言われたのに。そんなにすぐ回復するものなの!?
唇や顎がバンバン腫れていて、口角も切れているので、口を開けるのがつらい。

部屋に戻ると、ナースが身体を拭きに来てくれた。お風呂は今日は無理とのこと(当たり前か)。
10時過ぎに、抗生剤の点滴。そのまま寝てしまった。

12時、昼食(ベッドで食べる)
3分がゆ、半熟卵、かぶの煮物?(ぺ)、すまし汁、ミカンゼリー、プルーン飲むヨーグルト。
13時頃から病室にワックスを掛けるので、荷物やベッドごと部屋から出してしまうから、それまでに荷物をまとめて食堂に移ってほしいと言われ、あわててバタバタと食べる。
でも、こっちは口が開かないんだから、早く食べようと思ってもなかなかそうはいかないんだよ~。かろうじて何とか食べ終わる。

14時から「教授診」というのに出た。処置室で行われるのだが、これはどちらかというと患者の診察というより、医学生やインターンなどへの臨床講義のように感じた。15~6人くらいがゾロゾロと患者の椅子の間を移動し、教授は担当医から説明を受け、担当医とのやりとりや、医学生への説明のようなものをする。
まりもへの問診はあまりない。
またもや「白い巨塔」を思い出す。

病室に戻ってTVを見ながら横になっていたのだが、少し寒気がする。
抗生剤の点滴の時間になって点滴をされながらTVを見ていたら、だんだんしんどくなって熱も37.8度に上がっていた。しかも点滴も血管から漏れだして、次回からは留置針を取ってそのたびの抜き差しにすると言われた。
ああ、またそのたびに注射の恐怖と闘うのか(鬱)。

夕方、母と息子がお見舞いに来た。話していると楽しいのだが、口が疲れるのかだんだん腫れが痛くなってきた。

18時夕食
3分かゆ、魚?(ぺ)、枝豆豆腐?(ぺ)、はんぺん?(ぺ)、汁、プリン。
おかゆは水分が多すぎて、スプーンですくってもすくってもなかなかおかゆにたどり着かない。
辛気くさいので、食べ終わった汁碗に上の水分をあけてしまって食べた。
魚はあまりおいしくなかった。(半分残す)
ペーストだとなんだかわからないので、食べていてもあまりおいしく感じられないことがある。
献立表でもつけてくれないかな~とマジ思う。
食事中にダンナが見舞いに来る。

食後のバイタル、血圧正常だが、熱は37.8度と変わらず。ナースから努めて水分を取るように言われる。
食後にはダンナに買ってきてもらったパズル雑誌の簡単なのをしようかと思ったが、疲れるので横になってTVを見た。何だかお腹の調子もあまりよくない。熱もなかなか下がらず。
21時、ボルタレンを飲んで寝る。やや下痢気味。

2.術後2日目(11月19日)

よく寝られた。5時前にトイレに起きたが、腫れの具合、痛みとも軽快している感じだ。
6時15分起床、バイタル正常。熱も下がっている。
口が閉じるようになってきたような感じ。新聞買ってきて読む。

8時、朝食。
水分をいつも除けていたためか、おかゆは今朝から5分かゆになった。副食は卵焼き?(ぺ)、ほうれん草ごまあえ?(ぺ)、桃缶?(ぺ)、味噌汁、牛乳。
45分くらいかかって全部食べる。
昨日は奥歯のかみ合わせが不可能だったが、今日はかなりかみ合わせられる。口も開くようになってきたので、食事も少しずつ楽になってきた。

9時30分、消毒のため処置室へ。
経過がよいので、日曜日(21日)に退院するとのこと。
食事がペースト状では、家では食べられないのではないかと不安を言うと、先生はカロリーメートでもマッシュポテトでも、プリンでも、食べられるものなら何でもいいから心配要らないと言う。そうかもしれないけど、つくるのはまりもだよ!
腫れは今日がピークで、明日からは急激によくなるらしい。確かに喉の痛みはかなり取れた。
唇の荒れはあかぎれのようなものなので、いつも軟膏を塗ってしめらせておくようにとのこと。

10時、抗生剤点滴。今回から毎回抜き差し(痛)。あと夕方で終わりらしい(嬉)。

退院が決まり週末になったことで、会計のことで入れ替わり立ち替わり何度も聞きに来る。とりあえず今日の15時半に1階の会計に行けとのこと。金額がわからないので支払いの延期申請書だのいろいろ持ってきてもらったが、クレジットカードでの支払いができるので、何とかなるだろう。

12時、昼食。
5分かゆ、煮魚?(ぺ)、何だかわからないもの(ぺ)、汁、ミルクプリン。
一応全部30分位で食べられたが、何だか得体の知れない物を毎回食べるのは、ちょっと辛い。
味はまあまあなのにね。やはり食事には見た目も重要だと実感する。

食後ゆっくりTVを見る。久々に「愛のソレア」も見る。随分話が進んでいたぞ。
(もっともこの番組は1日見ないと話が全然変わっているが・笑)

14時、熱も下がって許可が出たので、洗面所で久々に洗髪をする。
シンクが低かったので、腰が痛くなったが、サッパリした。
後で他の人の洗髪する様子を見たら、椅子に座ってしていた。なるほど。
長いこと下を向いていたせいで、重力がかかったのか、頬の腫れが痛い。

でも廊下を歩いていても、昨日に比べて随分回復したのがわかる。48時間前には手術していたなんて嘘みたいだ。
やはり内臓系の手術じゃないからかな。要するに有ってもなくてもいいところを取っただけということなんだろうな。

15時、母が見舞いに来てくれた。電話しておいたので、カードなどを持ってきてくれた。一緒に退院費用を払いに会計に行く。
負担率3割で、患者負担額102,712円。安いのか高いのかわからない。
カードが使えたので、支払いも難なく済んだ。
荷物の整理をして、不要品などは母に持って帰ってもらう。当初は10日も入院することも考えて、いろいろ持ってきていたのだった。
しばらく話していたので、顎がだるくなってしまった。歯を食いしばったあとにくる疲れのようなだるさ。

16時30分、栄養士さんが、退院後の食事指導に来る。
とにかく刻む、すりつぶす、柔らかく煮る、汁にひたす・・・などで食べられればいいのだそうだ。
生ものでも新鮮なものならOKだそうだ。鰺のタタキなんかいいそうな。
ただ香辛料のきついのはダメ。
「今の病院の食事はどれくらいのカロリーなんですか?」と聞くと1500~1600kcalあるらしい。
ええ~っ、あれで~?ちょっとびっくりする。
入院中にやせるかと思ったが、ちょっとこれでは無理そう(笑)

16時50分、最後の点滴。
点滴に来てくれるK先生は、ジャニーズ系のイケメンである。
それでちょっとうれしいんだが、一度失敗したので、マイナス1ポイント(爆)

18時、夕食。
五分かゆ、呉汁?(ぺ)、魚?(ぺ)、カボチャのマッシュ、ヨーグルト。
呉汁?は美味しかった。とにかくここの食事の汁物は絶品である。だしがいいのかな。
食事中、ダンナがお見舞いに来たので、話ながら食べたのもあり、1時間くらいかかって全部食べる。
少し疲れて熱を測ってみると、また37.2度に上がっている。
歯磨きの許可が出たので、細い1本用の歯ブラシで磨けるところだけ磨く。

横になっていると、先生が来て様子を聞くので、夕方になると熱が出るというと、「心配ですね。」と言われた。
退院後は、抗生剤、整腸剤、痛み止めを処方するとのこと。

努めてお茶を飲むようにする。下あごがだるく鈍く痛い。
TVを見ながら安静にしていたら、相変わらず顎や歯の痛みはあるが、熱は下がったようだ。
21時、ボルタレンを飲んで寝る。

3.術後3日目(11月20日)

5時30分頃、例のボーーン、ボーーンというボイラー音で目が覚める。外は曇り。
トイレで最後の尿の計量。
洗顔すると、昨日より顔の腫れはマシになっているように感じた。口角の切れも少しずつ良くなってきている。
明日退院だもんな~。あんな顔じゃ、外に出られないよ。

一度も起きなかったので、今朝は快調。やはり睡眠と栄養は、回復にとって重要だと思う。

6時30分、ナースが退院後の薬を持ってきた。抗生剤3日分。バイタル正常。
その後、新聞を買いに行くついでに、メールチェックをしようと、床頭台についている金庫から携帯を出すと、とたんにメールの着信音が鳴り響いてしまった(汗)。いつも電源を切ってしまっているのに、何故か朝になると入っているのでおかしいな~と思っていたが、そういえば自動電源オンに設定してあったのだ。

8時、朝食。
五分かゆ、ツナ?(ぺ)、トマト(ぺ)、味噌汁、桃缶(ぺ)、牛乳。昨日よりずっと食べるのが早くなり、20分ほどで全量。魚気が多いように思うのは、カルシウムの補給のためなんだろうか?たまには肉も食べたい。
食後に、抗生剤(フロモックス)錠剤と、整腸剤(ビオフェルミン)粉末を飲む。口の開閉がまだ不自由なので、粉末は唇にベタベタとくっついてしまって飲みにくい。

それから歯磨きをする。歯1本用の小さい歯ブラシで磨くが、まだ奥歯にはよく届かない。
うがいすらも、結構不自由なのである。傷があるので、普通にブクブクっとうがいするわけにいかず、まさに「腫れ物にさわるように」そーっと頭全体を揺り動かして、口中全体に行き渡らせなければならない。

9時、消毒。
状態はよいとのこと。でも消毒はまだ傷に多少凍みる。
口は、1.8cm位、開くようになってきた。明日は、9時の処置後、すぐに退院してよいとのことである。
外は、すっかりよい天気になっている。
ベッドで、昨日から読み出した『黒革の手帳』を読んでいたら、そのまま寝てしまった。ナースの検温で起こされ、喉が渇いたので、手術後の軽食からずっと残してあったりんごジュースを飲み、本を読んだり、TVを見て過ごす。

12時、昼食
五分かゆ、魚(ぺ+ほぐし身)、何だかわからんやつ(ぺ)、味噌汁、ミカン牛乳ゼリー(つぶ入り)
やや、ペーストから少し形のあるものになってきた。
口も開くようになったので、以前の倍くらいのスピードで食べられるようになってきた。まりもは元来、食べるのが速い人なのである。
食後の歯磨きで、普通の歯ブラシをおそるおそる使ってみた。奥までは全然届かないが、前歯やかみ合わせを磨くのは便利で、早い。

13時30分、熱がないので、入浴の許可が出た。お風呂に入ろうと思って浴室に行ったら、鍵がかかっていた。鍵があるとは知らなかったので、空くまでしばらく待って入った。せっかくなので自分も鍵をかけてみた。中に「ナースコール」のボタンがあったのだが、鍵をかけて入ったら、一人で入っていて中で急変したときどうなるんだろう?
長風呂は疲れるといけないと思い、チャッチャと身体と髪を洗って、湯船に入ろうとしたら、激熱だった。長風呂どころか、ほとんど入れない(笑)
ウォシュレットもあるし、汗もかかないので、5日ぶりの入浴でもあまり汚れた感じがしていなかったが、やはりお風呂に入るとサッパリする。

鼻の中が不快で、鼻をかみたいのだが、先生から「上の歯はかなり奥に生えているので、抜いた後服鼻腔と抜歯した穴をへだてている薄皮が破れてつながってしまうかもしれない」ので、鼻はかまないようにと言われている。
しょうがないので、ティッシュをこよりのようにして、何度もそっと鼻の穴に入れ、不快なものをズルズルと引きずり出す(汚くてごめんなさい)。血の塊のようなものが出てきた。

15時頃、土曜日なので家族が揃って見舞いに来た。明日の退院のことなど打ち合わせて、また少し不要な荷物を持って帰ってもらう。
家族が帰ってから、また顎というか歯が痛み出す。昨日までは「痛い」というより全体が「重い」「だるい」という感じが強かったのだが、今日ははっきり「痛い」という感じ。TVを見ながら横になる。

18時、夕食。
五分かゆ、卵(ぺ)、人参とジャガイモの煮物?(ぺ)、とろろいも、りんご(すりおろし)、ウニ(ぺ)。
妙に毒々しい赤いペーストが出てきたので、なんだろうと思ったら、ウニだった。実はまりもはウニは苦手である。特に瓶詰めの粒ウニが苦手であるのに、この味はまさに瓶詰めの粒ウニの味!思わず残した。
入院時に、食べ物の好き嫌いの事は聞かれたが、まさかウニなんかが病院で出るとは思っても見なかったので、そのときには申告しなかった。
食事中も、痛みは続き、しばし休みながらでないと食事がとれない。1時間近くかけてようやく食べる。
ますますはっきりした痛みで、神経にひびく痛みである。これで明日本当に退院できるのか!?
フロモックスとビオフェルミン服用。

夕食後もずっと痛みが続いたので、いつもは消灯時にもらって飲んでいたボルタレンを20時頃に持ってきてもらって飲んだ。そのまま横になってTVを見ていたら、ウトウトしてきたので消灯を待たずに寝てしまった。

4.術後4日目(11月21日)

今日はいよいよ退院である。
明け方、一度目が覚めたがそのままウトウトとしていた。
6時の起床で起きたが、やはり左下患部が痛い。ただ、その他のところはかなり治ってきた感じである。
唇の周りの茶色の皮も、手でめくるとボロボロと取れる。一昨日先生が回診に来たときに、「唇の周りの皮ががボロボロになっているんです」と言うと、
「ボロボロの皮の下には必ず新しい皮膚ができているから、そんなのは取ってしまって大丈夫」と言ってくれたので、
思い切って全部剥いてしまうと、きれいになった。日焼けの時の皮をめくるような感じである。
熱はないが、痛いというとナースがボルタレンを持ってきてくれた。

今日は日曜日である。入院患者は、毎日曜朝に体重測定があるのだが、
「まりもさんは・・ん~、8番抜歯だけで今日退院ね。じゃ測らなくていいですよ~」と言われてしまった。
8番抜歯(親知らず)は、病棟の中では大した扱いじゃないのかな~と感じてしまった。まあ確かに病気じゃないし・・

朝のうちに、退院の服に着替えて、荷物を片づけておく。
退院が決まってから、少しずつ持って帰ってもらっていたので、荷物もコンパクトなものである。

8時10分、朝食。
取りに行くときに、同室の人がまりもの格好(パジャマじゃない)を見て、「今日はどうしたの?」と聞かれたので、
「おかげさまで退院です」と挨拶した。
五分かゆ、温泉卵、青菜の磯和え?(ぺ)、金時豆orあずき(ぺ)、味噌汁、プルーン飲むヨーグルト。
30分ほどで全量摂取。フロモックス、ビオ、ボルタレン服用でもやはり左下患部が痛い。

9時、消毒。
今日は日曜で当直の先生なので、いつもの担当の先生とは別の知らない先生。
縫合部の傷は良好らしいのだが、「昨日から痛みが強く、かなり限局的になってきました」と訴える。すると、
「最初は全体的に痛むが、だんだん痛む箇所は狭くなって、キリキリした痛みに変わってきます」と言われる。
と、すると、この痛みはその経過をたどっているということなのか?

処置後、病室に戻るとダンナが迎えに来ていた。
荷物をまとめ、ナースステーションにTVのリモコンと体温計を返し、あいさつをして退院した。
早い退院だ。このまま日にち薬でだんだんよくなるものだと思っていた。

(つづく)


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