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2005/02/17

『僕の行く道』

bokunoikumiti

著者: 新堂冬樹

出版社:双葉社
ISBN:4575235148
サイズ:単行本 / 260p
発行年月: 2005年 02月
本体価格:1,300円 (税込:1,365円)

小学校3年の大志は、自分が2歳の頃から仕事でパリにいると聞かされ会ったことのない母が昨年小豆島で撮ったコスモスの花畑の写真が、山岡静子という人から父宛に手紙で届いたことを偶然知ってしまう。小豆島に行けば母に会えると信じ、父に黙って旅に出たのだが、次々に困難が襲いかかる。でも旅先で出会った人たちに助けられながら、小豆島にたどり着く。そこに果たして母はいたのだが・・・

午前中に偶然ネットで見つけたこの本、とても読みたくなって、リハビリも兼ねて、中野のあおい書店まで歩いて買ってきました。
ちょうどうちの息子も小学校3年生、この大志少年と同じ歳です。親近感を覚えて興味を持ったのですが、読み出したら止まらず、一気に読んでしまいました。(しかも大志の家は、うちのすぐ近所という設定!)

パリからは毎週手紙が届くのに、電話はダメ。一度も会いに帰らない母。おかあさんに会いたい、学校のこととか、勉強のこととか嬉しかったこと悲しかったこと、聞いてほしい、抱きしめてほしい・・そんな大志の気持ちが痛いです。
父や叔母(母の妹で、時々大志の世話をしてくれる)が大志に母のことを何か隠しているのはすぐにわかるのですが、物語の終盤までその真相はわかりません。また山岡静子が誰なのかという謎もわかりません。
しかし、その真相がわかるとき、母の息子を想う痛い気持ち、また親子の情の強さに涙がこぼれます。

淡々とした文章が大志の行動や気持ちをリアルに表現してます。コスモスのイメージも、はかなさの中に芯がある母親のイメージと重なって、この話をふくらませています。
読みながら、ずっと映像がイメージされていきました。是非とも映画化してほしい作品です。

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