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2005/03/01

尾久・田端界隈

尾久・田端といっても、東京周辺の人にしかわからないかもしれませんが、上野の北に広がる地域です。
2月27日、ダンナと一緒に歩いてきました。

地下鉄東西線の早稲田駅からスタート。
何故、早稲田駅かというと、ここから都電荒川線に乗るのです。
「都の西北」でおなじみの早稲田大学構内を通って、都電早稲田駅に向かいます。
今では、すっかり都の真ん中ですが。toden

都電は、一両編成。駅も駅員さんがいるのはほんのわずかのようで、あとは「電停」です。
「お降りの方」のブザーが鳴らなければ、通過してしまいます。バスのような電車です。

荒川区の「宮ノ前」という駅で下車。
この駅の南側は、昔「三業地」だったようです。「三業地」というのは、「料亭」「置屋」「待合」の3つの業種がある、いわゆる「花街」なのですが、何故ここに行ってみようかと思ったかというと、戦前の猟奇的な事件として有名な「阿部定事件」の舞台だからなんですね。
「阿部定事件」の一方の当事者が、実は今のまりもの家の近くにある商店街付近にあったといわれる「吉田屋」という料理屋の主人だったそうです。それで、何となく見ておきたくなりました。
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これが、当時の花街の雰囲気を残す、料亭「いろは」跡です。黒塀と見越しの松が残ってます。
なかなか見つからずに、かなりウロウロしました。

荒川線の電停に戻って、北に向かい、「あらかわ遊園」を目指します。荒川区立の遊園地だそうで、区内在住在勤の中学生以下の子供や65歳以上の入園料は無料なんだとか。
うちは該当しないので、中には入らずに塀の外から眺めてきました。arakawayuuen
この辺りは以前、煉瓦工場が多かったそうで、古い煉瓦塀が残っています。

都電の荒川車庫を見て、JRの尾久操車場を目指します。
子供の頃は、東北本線の沿線に住んでいたので、たまに東京に出るときには、必ずここを通りました。
「北斗星」などといったブルートレインが並んでいました。ブルートレインといえば「さくら」「あさかぜ」が2月28日でなくなってしまいましたね。一度乗ってみたかったのですが、叶わず終いでした。
操車場の端の踏切の脇にある「さわやか橋」というエレベーター付きの跨線橋の上からの写真です。ogusousyajou左端の電車は、宇都宮線(東北本線)か高崎線でしょうか。

尾久操車場の地下には、長い地下道があります。tikadou2tikadou1
写真よりも実物は明るいですが、夜なんかに通るのはちょっと恐そうですね。でも、地下道といえばよく落書きなんかがあったりしますが、管理がしっかりしているのか、そういうのはありません。地域の方の書道の作品が飾ってあったりしてほのぼのとした感じです。

JRは、山の手と下町のちょうど境目の辺りを走っているので、線路の西側には崖が続いています。
これもまりもにとって、東京の原風景です。
motizakaue段丘に上がってしまえば、先ほどのJR線路もこんな風に見えます。高架になっているのは、東北・上越新幹線で、在来線はその下にあります。モチ坂という坂の上からの写真です。
この辺りは田端になります。かつて田端は室生犀星や芥川龍之介などの文士や芸術家が集まっていたところで、「日本のモンマルトル」と呼ばれていたそうです。

いつも愛用の地図『東京山手・下町散歩』には、室生犀星の旧居跡が出ていたのですが、その辺りをいくら探しても見つかりませんでした。近所の人に聞いてみたら、その番地辺り一帯がそうだったようで、今は全く当時を偲ぶものはないようです。
芥川龍之介旧居跡も、特定はできませんでしたが、ちょうどその辺りにあった「上之坂」という坂がなかなか風情のある階段坂でした。田端も坂の多いところです。kaminosaka

さて、日もだんだん暮れてきました。息子は置いてきたのであまり遅くなるわけにもいきません。
帰り道、通りの名が「赤紙仁王通」となっていたので、変わった名前だなと思っていたら、こんなお寺がありました。
akagaminiou「東覚寺」というお寺です。お堂の両脇に立っている赤いものの正体は、阿吽の仁王様で、参拝者の悪いところと同じところにこの赤紙を貼ってお参りすると、仁王様が肩代わりをしてくれるのだそうです。例の親知らず痕の調子が思わしくないので、寺務所で赤紙を分けていただいて、仁王様の左頬に赤紙を貼ってお参りしてきました。どうぞ御利益がありますように。

最後、崖下のJR田端駅まで「不動坂」という階段坂を下りて帰りました。fudouzaka

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