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2005/03/03

港区の坂(1)四谷から赤坂

港区とは名ばかりで、坂だらけの区なんですね。
都会の真ん中に、大変風情のある坂がたくさんあります。
2月28日、そんな港区の坂めぐりをしてきましたので、何回かに分けて書きたいと思います。

歩行距離:約14km
歩行時間:約4時間

geihinkanJR四谷駅で降りて、外堀通りを南に少し行くと、すぐ正面に迎賓館が見えてきます。
ここは、東京に来て初めての秋に、frunのオフ会で連れて行ってもらったところですが、突然ヨーロッパの宮殿調のすごい建物が現れて、びっくりしたことを覚えています。

kiikunizaka外堀通りに沿って紀伊国坂を下っていきます。外堀に面して東側が開けているのですが、平行して首都高速4号線
も走っていて、都会らしい雰囲気です。右側には赤坂御用地が広がっています。今でこそこんな明るく広い坂になっていますが、元は水と木々の緑に包まれた風雅だがもの寂しい坂道だったようで、小泉八雲の『怪談』で知られる「むじな(のっぺらぼう)」の話も、この辺りのことだということです(石川悌二『江戸東京坂道事典』)。

danjouzaka弾正坂(だんじょうざか)を上がり、山脇学園短大のT字路で左折、丹後坂に向かいます。この辺り、いわゆる赤坂に入ってきましたが、その名の通りどちらを向いても坂道ばかりです。
tangozaka丹後坂は、南に下がる細い階段坂なのですが、オフィスも多い土地柄のためか、サラリーマンやOL風の人の往来が結構あります。坂を下って鍵の手状に曲がっていくと、円通寺通という通りに出ます。正面にはTBSの巨大なビルがどーんと見えるのですが、この通りは、昔からの住宅もそこそこあって、落ち着いた雰囲気がします。
こんな風に古くからの住宅地と、高層ビルがうまく調和しているのも、東京ならではという感じです。

円通寺坂を上り、今度は稲荷坂を下ります。inarizakaこの坂も微妙に曲がっていて、趣のある坂です。正面には六本木ヒルズが見えます。

下りきって赤坂小学校の前を左折して少し行くと、三分坂という急坂があります。sanbuzakaタモリの『TOKYO坂道美学入門』でも絶賛されている美しい坂です。江戸時代には荷車が通れないほど急で、車賃として銀三分上乗せしなければならなかったとか。坂左手にある報土寺の塀がとても風情があります。この寺には、江戸時代の名力士雷電の墓もあるそうです。

赤坂通を越えて、赤坂6丁目に入りました。この界隈は、かつて勝海舟が好んで居を構えたところだそうです。
katukaisyuuteiato元氷川坂を下がったところの、ちょっとしたショットバーの軒先に「勝海舟邸跡」なんていうのが立っていたりします。

katukaisyuuteiato2ちらは勝海舟が最後に住んだ屋敷跡で、イチョウの大木があります。

すぐ近くには、赤坂氷川神社という神社があります。asanotosamoriteiatoここは八代将軍徳川吉宗が建立した古刹で、この境内に忠臣蔵の浅野内匠頭の妻、瑶泉院の実家、浅野土佐守の屋敷がありました。大石内蔵助は討ち入りを決めて瑶泉院のいる浅野屋敷に暇乞いに行くのですが、屋敷内にスパイが潜んでいることを知り、「仇討ちはしない」と嘘をつかざるを得ませんでした。当然瑶泉院は内蔵助を叱咤するのですが、内蔵助が帰ったあと、託された手紙を読んでその内心を知り、屋敷前の南部坂を下る内蔵助を涙ながらに見送る「南部坂雪の別れ」の舞台です。

nanbuzakaこれが南部坂。左手はアメリカ大使館宿舎です。難歩坂と書かれることもあるようで、細い急坂です。この坂を下りると、上に首都高速が走る六本木通りがあります。

港区の坂(2)六本木・麻布界隈 に続く。

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