« 雪の京都・嵐山 | トップページ | 今年の十大ニュース »

2005/12/21

亀も空を飛ぶ

年末の大掃除に忙しい中、この映画は見ておかないといけないんじゃないかと思って京都シネマに出かけました。
アメリカ軍のイラク侵攻前後の、イラク北部クルディスタン地方を舞台とした映画です。
すごい衝撃を受ける映画であることは確かです。劇場でご覧になれる方は、是非見てほしいと思います。
以下多少ネタバレありますので、ご了承下さい。

2003年、イラク・イラン映画 『亀も空を飛ぶ

一番衝撃的なところは、村の子供達が地雷原に行って地雷を掘り出し、それを売って収入を得ているということでした。地雷は国連関連機関が買ってくれるのです。地雷にやられて手足を失った子供も多く、不自由な手足を使ってまた地雷を掘り出す姿に衝撃を受けます。
しかも、戦争が始まると、地雷を売って銃を調達します。銃は高くて買えないので、3ヶ月のレンタルをするのです。子供がですよ!
そんなことが日常として行われているのに、何ともいえない気持ちになりました。

また、主人公の少年サテライトが思いを寄せる難民の少女アグリンの小さい「弟」リガー。アグリンは何かとこの「弟」を邪険に扱いますが、実はこの「弟」は、アグリンの住む村がサダム・フセインの軍隊に襲われ、アグリンもその時に暴行されて出来た「子」だったのです。
アグリンは、リガーを憎んでいます。というか、多分アグリンもあどけないリガーに罪はないことをわかっているのでしょうが、やり場のない怒りや悲しみの象徴としてリガーを見てしまうのだと思います。リガーを地雷原の中に捨てたり、石を付けて池に沈めるなどという、およそ人として「母」としてはできないことをして、結局自分も身を投げて死んでしまうのです。

戦争や軍隊が、どんなに人間の感性や理性を狂わせていくのか、そしてそんな中に置かれた子供達の状況を思うに、日本はどんなに「平和な」国なんだろうとあらためて考えさせられます。

|

« 雪の京都・嵐山 | トップページ | 今年の十大ニュース »

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/60859/7766366

この記事へのトラックバック一覧です: 亀も空を飛ぶ:

» 亀も空を飛ぶ [Like a rolling stone]
今日は雨で走れないと思ったので会社を少し早く早退して蠍座で昨年末にまりもさんのブログで紹介されていた「亀も空を飛ぶ」を見てきました。とっても重く虚しい気持ちになる映画でした。でも京都に行った時Kさんと映画の話をしていて、「映画じゃないとわからない現実もある」とおっしゃっていたのですが、まさにその通りでした。ドキュメント映画ではありませんがクルド人がこのような境遇に置かれているという現実はニュースではわかりませんよね。残念ながら24日までの上映ですが興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか?1本見る... [続きを読む]

受信: 2006/04/20 22:31

« 雪の京都・嵐山 | トップページ | 今年の十大ニュース »