ホテル・ルワンダ

心の奥をわしづかみにされるような強い衝撃を受けました。
京都ではみなみ会館でも上映しているのですが、上映時間が遅く不都合なので、わざわざ大阪梅田のガーデンシネマまで行ってみてきました。
「整理券要」となっていたので、映画館に問い合わせてみると10:00からの上映なのに9:30には満員になってしまうかもしれないとのこと。今朝は早起きして家族を送り出したら必死に電車に飛び乗って、何とか立ち見にもならずに見ることができました。
公式サイトはこちら → ホテル・ルワンダ
ルワンダはアフリカの中部にある小さな国。ツチ族とフツ族の民族対立がひどいという話は仕事の関係(謎)で知ってはいましたが、実際にこんなにすごいものだとは知りませんでした。100日で100万人も虐殺された!
戦争やテロなど、たくさんの人が一度に殺されることは最近あまりにも多すぎて、数字だけ聞いても鈍感になってしまっている自分がいますが、それはまだ、自分たちとは容姿も文化も宗教も違うという場合が多いし、空爆や爆弾など目に見えない攻撃が多いです。でもこのルワンダの虐殺は、同じところに住み、同じ言葉を話し、同じ空間で生活している同じ国民同士で行われたということに、まず大変なショックを受けます。
フツ族の民兵によるツチ族の大量虐殺が始まり、主人公のポールが支配人を務める「ミル・コリン・ホテル」に多くの市民が逃げ込んできます。その中にはポール自身の家族もいて、ポールは父親として、支配人としてホテル内の人たちを守ろうといろいろな手だてを講じます。どんなときにも落ち着いて、ネクタイをしめ、品格を忘れないように努めるポール。
自分の持つあらゆる伝手や、コネを使って、賄賂も使って、何とか皆を守ろうとするポール。賄賂ってのは、私腹を肥やすためじゃなくて、こんなすばらしい使い方もあるのだと思って感動しました。
ポールは国外からの平和維持軍が内戦を鎮めてくれることを期待するのですが、その「諸外国」は撤退を決めてしまいます。虐殺の現場を取材したビデオが欧米の世論を喚起してくれるのではという期待を崩す「これがニュースで流れても、それを見た人は『まあ、怖い』と言いながら、ディナーを続ける」というセリフは、全く自分自身に向けて発せられたものでした。
「欧米」に「見捨てられた」ルワンダ。そして日本もまた同じように「ディナーを続ける」国の一つに間違いありません。資源もなく、自分たちにとって「価値のない」国だから?
アフリカのことなんて、なかなか私たちには伝わってきません。でもこの虐殺も事実であり、ポールも実在の人物だそうです。
昨日全然関係ないラジオ番組の中で、ある宇宙飛行士の講演として、〈地球を遠く離れると、まず大陸が見える。さらに遠く離れると、大陸同士が重なって陸地と海の区別しかつかなくなる。さらに遠く離れると陸地と海の区別しかなくなって青く光る球体でしかなくなる。ここまでくると地球は初めて一つになる。〉という話を紹介していました。
今日の映画と重なって、強く心に響いています。
ポール役のドン・チードル。気品高い名演でした。他に出ている作品とはちょっと毛色の変わった映画なのでしょうが、さすがに名優というのは、どんな映画でもこなせるんですね。
日本での上映は当初危ぶまれていたそうですが、いろいろな方達の声や動きで公開に至り、それを見ることができたこと。関係者各位に「ありがとう」と申し上げたい。
また、一人でも多くの人がこの映画を見てくれたらいいと思います。
こちらのサイトにもどうぞ → 『ホテル・ルワンダ』日本公開を応援する会

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緊急で受けた仕事をどうにか仕上げ、WBCの優勝シーンを見届けたその足でオットの誕 [続きを読む]
受信: 2006/03/22 09:57
» ホテルルワンダ [Like a rolling stone]
まりもさんのブログの記事を読んで札幌でも上映されていたので観に行こうと思いながら、時間が無くて行けず、多分この映画は、そのうち必ず蠍座で上映されるだろうと思っていました。そして半年後の先週から上映が始まりました。この土日が最初の週末ということもあり、今まで蠍座に行って以来の混雑、満席でいつもの赤い椅子に座れず補助席に座っての鑑賞となりました。それだけ関心を持っている方が多かったのでしょう。
以下パンフレットより抜粋----------
舞台は1994年のルワンダ。長年続いていた民族間の諍いが... [続きを読む]
受信: 2006/09/15 07:30

コメント
待ちに待った映画。
大阪まで行って観ましたかぁ。
みなみ会館は、空席がありましたよ。
それにしても、すごい映画ですね。
まずは、日本での上映に努力された方々に感謝します。
1994年。
新聞では毎日に読んでいても、結局は他人事。
僕は傍観者で、何もできませんでした。
だから知らなくてもいい、ということにはならない。
映像の力を再確認しました。脱帽。
投稿 ケイタロー | 2006/02/22 23:35
みなみ会館なら自転車で行けるんですけどねえ、終映が6時近かったので行けませんでした。一応主婦かつ母親(^^;なので、自分の用事で夕方遅くなるのは御法度なんです。
本当にこの映画が日本をスルーしてしまってたら、大きな損失でした。一人の青年の声から始まったといわれる公開運動。まだまだ日本も捨てたもんじゃないですね。
たとえ何も出来なかったとしても、意識にあるかないかは全然違うと思います。知らない(知らされない)ということは悲しいです。
同じ日、時間を有効に使うために、「ウォーク・ザ・ライン」も見たのですが、後から見た「ウォーク・・」も、ルワンダの衝撃が大きかったのでかすんでしまいました。これはこれでいい映画だとは思うのですが。
投稿 まりも | 2006/02/23 11:56
札幌でも上映されているようなので近いうちに観に行きたいと思います。ルワンダかどうか覚えていないのですがこちらの地方紙で同じような内戦で残虐な被害にあった人達のインタビュー記事が載っていました。
投稿 NAOJI | 2006/02/24 12:39
こんばんは、まりもさん。いつもFRUNでの記事を拝見しています。ここでは、はじめての投稿になります。
わたしも「ホテル・ルワンダ」見て、大変に衝撃を受けました。
喫茶店で読んだ、一月中旬の朝日新聞に映画の紹介が出ていて知りました。関西での上映初日に、神戸で見てきました。
大阪では整理券も発行されていたようですが、神戸ではすんなり見れました。上映初日の夜だったせいですかね。
映画を見終わったあと、後ろの青年2人が涙も拭わずにいたのが、非常に印象に残っています。
身近な人にも、この映画を奨めています。
投稿 たか@神戸 | 2006/02/24 22:38
>NAOJIさん
イラクでもまだシーア派とスンニ派の対立がひどくなっているし、同じ国民同士で殺し合うというのは、信じられません。
大体犠牲になるのは、女性や子供、老人など弱い人からというのも決まっています。
札幌でごらんになったら、是非感想も公開なさってください。NAOJIさんのブログ、人気ですし。
>たか@神戸さん
ようこそ、ぼちぼちライフへ。
神戸もすんなり見られましたか。ケイタローさんの話では京都も空席があったようです。私はレディースデーだったので余計に混んでいたのかもしれません。
何か見終わったら、他の人にも奨めずにはいられない映画ですね。派手な商業ベースにはのらないかもしれないけど、息の長い映画になるように思います。また、特にこれは劇場で見てほしいように思います。
投稿 まりも | 2006/02/25 11:40
これずいぶん前に機内で見ましたよ~
私も仕事柄民族紛争は知ってたのであ、これがあの!と思って見ました。
投稿 misa | 2006/02/26 23:25
>misaちゃん
えっ、日本公開前の作品も空の上ではかかってたんですか。しかもずっと前に!多分お仕事の機内ですよね。
DVDなのでしょうが、どういう基準で機内上映プログラムが決まるのか興味があります。
投稿 まりも | 2006/02/27 09:29
見たのは夏か秋だったと思います。
スクリーン上映ではなくて、個人用TVで選択して見ました。うちの近所ではやらないみたいなので見ておいて良かったです。
映画は誰が選んでいるか知りませんが、NGなのは飛行機事故が入っているもの、子供には見せられないものでしょうね。
あと2時間以内の作品がほとんどです。
投稿 misa | 2006/02/28 09:49
>misaちゃん
映画がいろいろ選択できれば、長い空旅も退屈しないでしょうね。
最近映画が趣味なので、飛行機も楽しみです。
投稿 まりも | 2006/03/02 21:19