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2006/02/22

ホテル・ルワンダ

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心の奥をわしづかみにされるような強い衝撃を受けました。

京都ではみなみ会館でも上映しているのですが、上映時間が遅く不都合なので、わざわざ大阪梅田のガーデンシネマまで行ってみてきました。
「整理券要」となっていたので、映画館に問い合わせてみると10:00からの上映なのに9:30には満員になってしまうかもしれないとのこと。今朝は早起きして家族を送り出したら必死に電車に飛び乗って、何とか立ち見にもならずに見ることができました。

公式サイトはこちら → ホテル・ルワンダ

ルワンダはアフリカの中部にある小さな国。ツチ族とフツ族の民族対立がひどいという話は仕事の関係(謎)で知ってはいましたが、実際にこんなにすごいものだとは知りませんでした。100日で100万人も虐殺された!
戦争やテロなど、たくさんの人が一度に殺されることは最近あまりにも多すぎて、数字だけ聞いても鈍感になってしまっている自分がいますが、それはまだ、自分たちとは容姿も文化も宗教も違うという場合が多いし、空爆や爆弾など目に見えない攻撃が多いです。でもこのルワンダの虐殺は、同じところに住み、同じ言葉を話し、同じ空間で生活している同じ国民同士で行われたということに、まず大変なショックを受けます。

フツ族の民兵によるツチ族の大量虐殺が始まり、主人公のポールが支配人を務める「ミル・コリン・ホテル」に多くの市民が逃げ込んできます。その中にはポール自身の家族もいて、ポールは父親として、支配人としてホテル内の人たちを守ろうといろいろな手だてを講じます。どんなときにも落ち着いて、ネクタイをしめ、品格を忘れないように努めるポール。
自分の持つあらゆる伝手や、コネを使って、賄賂も使って、何とか皆を守ろうとするポール。賄賂ってのは、私腹を肥やすためじゃなくて、こんなすばらしい使い方もあるのだと思って感動しました。

ポールは国外からの平和維持軍が内戦を鎮めてくれることを期待するのですが、その「諸外国」は撤退を決めてしまいます。虐殺の現場を取材したビデオが欧米の世論を喚起してくれるのではという期待を崩す「これがニュースで流れても、それを見た人は『まあ、怖い』と言いながら、ディナーを続ける」というセリフは、全く自分自身に向けて発せられたものでした。

「欧米」に「見捨てられた」ルワンダ。そして日本もまた同じように「ディナーを続ける」国の一つに間違いありません。資源もなく、自分たちにとって「価値のない」国だから?
アフリカのことなんて、なかなか私たちには伝わってきません。でもこの虐殺も事実であり、ポールも実在の人物だそうです。

昨日全然関係ないラジオ番組の中で、ある宇宙飛行士の講演として、〈地球を遠く離れると、まず大陸が見える。さらに遠く離れると、大陸同士が重なって陸地と海の区別しかつかなくなる。さらに遠く離れると陸地と海の区別しかなくなって青く光る球体でしかなくなる。ここまでくると地球は初めて一つになる。〉という話を紹介していました。
今日の映画と重なって、強く心に響いています。

ポール役のドン・チードル。気品高い名演でした。他に出ている作品とはちょっと毛色の変わった映画なのでしょうが、さすがに名優というのは、どんな映画でもこなせるんですね。

日本での上映は当初危ぶまれていたそうですが、いろいろな方達の声や動きで公開に至り、それを見ることができたこと。関係者各位に「ありがとう」と申し上げたい。
また、一人でも多くの人がこの映画を見てくれたらいいと思います。

こちらのサイトにもどうぞ → 『ホテル・ルワンダ』日本公開を応援する会

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まりもさんのブログの記事を読んで札幌でも上映されていたので観に行こうと思いながら、時間が無くて行けず、多分この映画は、そのうち必ず蠍座で上映されるだろうと思っていました。そして半年後の先週から上映が始まりました。この土日が最初の週末ということもあり、今まで蠍座に行って以来の混雑、満席でいつもの赤い椅子に座れず補助席に座っての鑑賞となりました。それだけ関心を持っている方が多かったのでしょう。 以下パンフレットより抜粋---------- 舞台は1994年のルワンダ。長年続いていた民族間の諍いが... [続きを読む]

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