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2006/07/06

不撓不屈

「ククーシュカ」とは対照的な日本の経済小説の映画化。高杉良原作。京都シネマで鑑賞。
経済小説とはいえ、実際に起こった「飯塚事件」という一税理士が国家権力に挑んだ闘いを実名で描いたものです。


公式サイトはこちら → 「不撓不屈

この物語は実話に基づいている。たった一人、国家に立ち向かい、7年間に渡る闘いの果てに完全勝利を収めた人物は実在したのだ。 飯塚毅――昭和38年、飯塚会計事務所は大企業に比べて脆弱な経営基盤しか持たない中小企業のために、「別段賞与」という制度を勧めた。飯塚が法人税基本通達二六五(当時)を根拠として指導した節税対策だったが、これに対して国税局は脱税指導の嫌疑をかけてきたのだ。飯塚会計事務所と関与先数十社に対し一斉に税務調査が始まった・・・。飯塚に迷いはなかった。飯塚はまさに不撓不屈の精神で、国家に戦いを挑んだのだ。
 しかし、飯塚が本当に闘った相手は国家権力ではなかった。それは誰しもが心の中に持つ倫理観を守り抜くこと。飯塚が貫きたかったものはそれだった。いかに優れた理念、法律であろうとそれを運用するのは人間次第。人間が成熟しなければ税務の成熟も、国家の成熟もありえない。飯塚は長い闘いの果てにそれを訴える・・・その真実が、飯塚事件を映画化したこの物語の中で、見るものすべての心をうち、胸を激しく揺さぶるのだ。
(公式サイトより)

飯塚事件というのは全く存じませんでしたが、1960年代を通じて日本の税制に大きな影響を与えた事件のようです。これがなければ、日本の税法は骨抜きにされており、税理士は税務行政の単なる一機関にしかすぎないようなことになっていたのかもしれません。

飯塚が困難な闘いに直面したとき、彼を支えた人たち。それは家族であり、同じ事務所の仲間であり、恩師であり、そして彼の姿勢に共感した人たちでした。特に妻のるな子は、動揺する子ども達も包容し、飯塚を物心ともに支えていきます。何があっても夫を信じて支えていく。るな子がいなければ飯塚も戦い抜くことができなかったかもしれないような気がします。
でも、困難に耐えかねて彼のそばから去っていく人も当然あります。でも飯塚はそれを許し、その人の人生もまた祝福できるんですね。強い人です。

そんな飯塚を演じたのは、滝田栄。名キャスティングです。
そして妻るな子は松坂慶子。お年を召して、少しふっくらされたようですが、芯の強い女性を見事に演じていました。

会計学や税制に全然明るくないまりもでも、ぐいぐいと引き込まれていく迫力のある映画でした。見ておいてよかったと思います。


実は、この映画観てびっくりしたことがあります。
この飯塚さんが事務所を構えていたところは栃木県で、そこはまりもの故郷でもあります。
だから冒頭から余計に興味も持ってみていたのですが、帰宅してから興味を持ってググッて見ていましたら、この後飯塚さんが起こしたTKCという全国的にも有名な会社。その前身の会社は以前まりもが住んでいた家のお隣にあったようなんです。当時は栃木計算センターっていってました。まりもは子どもでしたので、どんな会社なのか全然知りませんでしたが、「計算センター」ってみんなで計算(学校でやる算数とかの)をする会社なのかな~などと、バカなことを考えていたので、覚えてたんですね(笑)
当時のまりもにとっては遠い世界での事件だったのですが、すぐそばで起こっていたのでした。

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