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2006/11/15

手紙

最初は観るつもりはなかったのですが、新聞などの評が結構よかったので、
東野圭吾原作の「手紙」、観てきました。

公式サイトはこちら → 「手紙

琴線に触れるいい作品でした。私的には今年のベスト3に入るかもしれない。
何がよかったというと、登場人物の描き分けがすばらしかった。
映画って、主役と脇役、「いい人」と「悪い人」がはっきりしていて、主役にばかりスポットが当たることが多いけれど、この映画では、登場するいろいろな人の感情や立場がきめ細やかに描かれていて、自然な感情移入ができました。そういう意味で、とてもリアリティがある映画でした。

主人公とその兄の手紙のやりとりがメインになっているわけですが、もう一つ重要な役割を持っている手紙が出てきます。
そう、これは手紙でなければならない。電話やメールではあり得ない話です。
だから、この映画には携帯もメールもほとんど出てきません。ネットの「2チャンネル」的なものは出てきますが、それはむしろ「手紙」とは正反対の意味付けを持って出てきます。

最近は電話やメールばかりで手紙を書くことも少なくなってしまったけれど、手紙ってこんなに心がこもったものなのかと改めて思いました。逆に手紙だからこそ、形に残る。それが重荷になることもある。いろいろなことを考えさせられました。

また、「現実から逃避しないで生きる」「ここから始めて、心が通じる人を1つ1つ増やしていく」という、今の「いじめ自殺問題」にも通じるメッセージが込められていて、それが説教くさくなく、話に深みを添えていました。

山田孝之、前はそれほど好きな俳優じゃなかったけど、やっぱりこの人若手の中では上手ですね。作品を観る度にいいなあと思うようになります。
沢尻エリカも、なかなかでした。
それから、少ししか登場しないのですが、吹越満。表情がうますぎる。

いい作品でした。原作も読みたくなって、早速買ってきました。

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