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2008/08/18

涸沢山行記(2)上高地~涸沢

予定では6時半バス着、朝食を取って7時半上高地発ということにしていましたが、1時間も早くバスが着いたので、出発も早くできそう。山は「早立ち、早着き」が原則ですからね。
お天気も晴れて、最高!空は青く、雲もほとんどありません。

バスを降りた人は、バスターミナルのベンチで三々五々食事をしたり、準備をしたりしています。
私たちも、ひとつベンチを確保して、朝食を取りました。コンビニで買ってきたおにぎりや家から持ってきたゆで卵、ミニトマトなど。
売店が開くのを待って絵葉書を買い、双方の実家に残暑見舞いを書いて送りました。

洗面、トイレ等を済まし、出発をしようかと思ったら、息子の帽子がない!確か最初はザックにつけておいたのですが、バスに積むときに取れたらまずいと思って、外して中に持って入ったはず。げっ、中に忘れてきた!?
幸いバスはまだ出ていなかったので、事務所の人に行って中を探してもらおうと思ったのですが、運転手の人がいなくて、鍵がないため入れない。いろいろ事務所の人はやってくれたのですが、あきらめました。
でも、売店にはちゃんと帽子も売っている。というわけで、余計な出費となりました。
(今回に備えて新しく買った結構高い帽子やったのに・・・)

こういうことをしているので、1時間早くついても結局出発は予定と変わらないのです。despair
7:13涸沢発

すぐに有名な河童橋に着きます。
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穂高の山が迫力を持って迫ってきます。
橋の袂では、数人の人がスケッチをしています。思わずスケッチしたくなるような風景です。

河童橋を渡って、自然探求路の木道を歩いていきます。
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早朝着いたバスの人たちはほとんど先に行ってしまったし、河童橋を渡らずに行くルートの方が少し短いので、こちらを歩いている人は少ないです。家族連れが数組程度。

しばらく行くと、別のグループの人達がちょっと騒いでるので、何かと思ったらサルがいました。
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しかも1、2匹じゃないのですよ。大群。
目の前の木道にもちょろちょろ出てきて、人間を恐れる風でもありません。
木の上のサルは、下の川にボトボトっと「大」を落とします。まさに水洗トイレ。上高地の川は透明できれいに見えますが、実はサルの便所ですよ。気をつけましょう。

親子のサルがいて、赤ちゃんザルがむっちゃかわいい。
でも、ダンナが写真を撮ろうと赤ちゃんザルにカメラを近づけると、母ザルが「キィ~~」と目をむきました。
子を取られると思ったのでしょうか。

先を行きます。
振り返ると、焼岳がきれい。
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8:33 明神嘉門次小屋着。
牛乳やファンタを買って、持参のお菓子を食べて休憩。
岩魚の塩焼きが名物だそうで、朝食を食べずに出発して、ここで朝食にしてもよかったかも。
明神池に行ってみようと思ったのですが、有料だったのでやめました。

8:50出発。明神橋を渡り返します。明神岳が間近に迫ります。
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横尾までの道はほとんど平坦で道幅も広く、またほとんど樹間の道なので涼しく行けます。
明神からすぐ、徳本峠への分れを過ぎて進みます。
植物が多くて、目を楽しませてくれます。
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私は睡眠不足で、荷物もずっしりの割には、結構元気です。
やっぱり山が好きなので、山に来ると元気になるのよねえ。happy01
でも、息子がちょっと体調悪そう。少し両親で荷物を分けて持つことにしました。まだまだ先は長い。

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時々行く手左側の梓川の向こうに明神岳が見え隠れしていましたが、流れが南北に回り込むあたりからは、クライミングで有名な前穂高岳東壁が見えてきます。有名な井上靖の小説「氷壁」の舞台になったところです。
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こんな山容が見えれば徳沢はもうすぐです。
10:00 徳沢着

徳沢は草地の広場があって、キャンプ場となっています。
トイレの前で休んでいたら、バスで隣あわせだったご婦人と一緒になりました。
この方達は、上高地でキャンプして、このあたりをハイキングされてるそうです。
私達が涸沢から穂高に行くと行ったら、「私達は横尾までがせいぜい」だそうです。

10:10 発
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こんな感じの道が続きます。
先ほどから、もう既に下りてこられるパーティにも何組にも出会っています。

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10:30新村橋
この橋を渡ると、クライミングの奥又白沢方面や、涸沢へのもうひとつのルートのパノラマルートになります。でもパノラマルートは残雪も多く、危険な箇所もあるので上級向き。我々はまっすぐに進みます。
少しアップダウンも出てきて、息子はまだしんどそう。声があまり出ません。

11:10横尾着
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ここでお昼です。菓子パン、6Pチーズ、キューリ、野菜ジュース(紙パック)、プルーン、カロリーメートなどを持ってきました。
山荘でも食事ができるようです。コーラや缶紅茶などを買って飲みました。
時間的にもお昼を取る人が多く、日陰は込み合ってます。

12:05 トイレを済ませて出発。ここからトイレはチップ制です。(し尿処理に費用がかかるので、山中のトイレは1回100円程度のチップ制となっています。その代わり結構清潔)

横尾大橋を渡ります。
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ここからは本格的な山道になります。息子は少し元気を取り戻してます。単なるシャリバテだったのかも。
さあ、サクサクいくぞ~と思ったら、ダンナが「待った」をかける。カメラのカバーを落としたようなので、探してくると行って戻ってしまった。しばらく待ちます。5,6分で「あった」といって戻ってきました。

段々山道になってきたので、背中のザックが食い込みます。ゆっくり一歩一歩歩いていきます。突然息子が「すごい岩」と言う。

見ると、左手に屏風岩がそそり立っています。
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私:「わあ~、すごいなあ。全然気がつかなかったわ」
息子:「下ばかり見て歩いてるからや」
私:「そら、あんたの荷物も持ってやってるもん」

それにしても、すごい岩ですね。京都にはこんな岩はまずありません。息子もちょっと感動してる風。岩の見える場所で休憩。

13:20 本谷橋
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つり橋を渡ってまた休憩です。休憩適地なので、多くの人が休憩しています。
水を飲んで、プルーンを食べました。
距離的には、横尾と涸沢の中間位のところですが、標高差では、横尾-本谷橋100m、本谷橋-涸沢600mと、ここからは、いきなりの急登が始まります。
荷物がさらに重く感じて大変です。

それでも、一歩一歩上っていけば、少しずつ涸沢が近づいてきます。しばらく行くと前方に大パーティがいました。ずいぶんゆっくり上っているようで、我々でも追いつきました。末尾の人が「3人通してあげて」というので、先に行かせてもらおうとしたのですが、どうも数十人のパーティのよう。とても一気に抜くことなんてできません。しかも、パーティの人達は止まってるわけでもなく、少しずつ動いてるので、とても抜けません。
途中で躊躇してると、パーティのおばちゃんから「抜くの抜かないのどっちなの!」と怒られましたweep。怖いよ~。

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途中にガイドのような人がいて説明をしているので、どうも中高年向け登山ツアーのようです。抜くときにも「急行が行くよ」などと囃されて、こちらもしんどいのですががんばらざるを得ません。何とか全員をパスしてパーティの前に出ることができました。休憩もしたいのですが、また追いつかれる、と思うとそれもできず、必死に登っていきました。

森林限界を超えて、空が近くなってきます。大分上ってきたかな。
Sガレ付近。
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14;38 パーティもかなり後ろになってきたようなので、沢のすぐ横でちょっと休憩。すぐ出発。
雪渓が見えてきました。
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この上を歩くようです。息子はまさか真夏に雪の上を歩くとは思わなかったようで興奮しています。すっかり元気も回復したようです。
ほぼ直登なので、滑らないように、つま先を差し込むように歩きます。12,3分で通過できました。

雪渓の手前辺りから涸沢ヒュッテの吹流しが見えていたので、もうすぐだと思っていたのですが、意外に時間がかかりました。雪渓を終え、再び岩の道に入るとハイマツ帯で視界が消え、ヒュッテとの位置関係がわからなくなってしまいました。おまけにダンナは少しバテ気味なのか先ほどから遅れ気味。「もうヒュッテは近いから先に行くよ」と息子と先に上ってきてしまいました。しばらく行くと分岐があり左がパノラマルート、右が涸沢ヒュッテとあります。俄然元気が出て、足取りは軽くなりました。そこからヒュッテは2分ほどですぐでした。

15:15 涸沢ヒュッテ到着
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ザックを下ろしてダンナを待っていましたが、なかなかやってきません。まあどうせ写真でも撮りもってゆっくり来てるのだろうと思っていたら、先ほどの大パーティが上ってきました。

「えっ!?あれだけ離れてた大パーティにも抜かれるなんて。途中で倒れてるんと違うやろな」と心配していると、パーティの中に混ざってやってきました。どうもバテテしまって、先ほどのヒュッテとパノラマルートの分れのところでも休んでいたらしい。(そこから2分なのに・笑)

テント場の方に移動して、レンタルテントを借りる手続きをしました。4,5人用1張、2泊、15000円(幕営料込み)。結構します。
借りるテントに案内してもらって、荷物を下ろして、まずはヒュッテに戻り、おでんと生ビールで乾杯。
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息子はカレーライスを食べてます。
テント張らなくても、食事の支度しなくても、こんなことができるなんて極楽だねえ。

テント村はこんな感じ。今日はまだ金曜日なので、テントもMAXではなさそう。
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ヒュッテ食堂から見た夕刻の穂高連峰。1日お天気でした。

テントに戻って準備して夕食。水場は近くて、豊富なので、何でも作れそうです。水場の水道は流しっぱなし。チョロチョロと竹筒から流れるような水場を想像していたので、勘が狂います。

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本日のディナーメニュー。サラスパのレトルトトマトシチュー、じゃがりこサラダ(じゃがりこを砕いてお湯でほぐし、コンビーフとマヨネーズであえたもの→おいしいよ)、α米のドライカレー1袋、キューリ、りんご、ヒュッテで調達したビール。
さっきおでんだのカレーだの食べたのに、よく食べるねえ。

食べ終わったらかなり暗くなってきました。片付けてもう寝ます。
19:40就寝。夜は寒いのかなと思っていたら、暑い暑い。夜半過ぎまで暑くて寝苦しいです。シュラフからほとんど身体を出して寝てました。(食べすぎ飲みすぎかもcoldsweats01

明日は奥穂高岳に登山予定。 (つづく)

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