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2010/03/09

【映画】ハート・ロッカー

多少ネタバレあります。

昨日、アカデミー賞作品賞を受賞したこの作品。今日観てきました。
TOHOシネマズ二条にて鑑賞。
別にアカデミー賞を取ったから観に行ったわけではないです。
元々この日に観に行く予定だっただけですからね~。

女性として初めて監督賞を受賞したキャスリン・ビグロー監督。
女性だからという目で見ているわけではないと思うけど、息も詰まるような緊迫したカット一つ一つの中に、繊細な気配りがあるような気がしました。

映画は、イラク戦争後に爆弾処理隊としてイラクに駐留した兵士の話。
一つ間違うと爆死してしまう大変危険な仕事です。
処理隊のリーダーが任期満了間近に爆死してしまって、その代わりにジェームスという兵士がやってきます。
このジェームス、先に遠隔ロボットで調査してから処理に臨むやり方を変えて勝手に防護服着てさっさと処理してしまったり、暑いからといって防護服すら脱いで作業してみたり・・・チームワークを乱して結構自分のやり方で爆弾を処理していきます。
爆弾処理を遠巻きに観ているイラク人の視線が不気味。
いつテロリストが爆弾を爆発させるんじゃないかという緊迫感が、効果を高める音楽で強調されます。

人間爆弾にされた少年や、爆弾を体中に巻き付けられた父親など、一般人が戦争に巻き込まれ悲惨な最期を遂げるシーンなども盛り込まれて、戦争やテロの非人間性を鋭くあぶり出しています。

過酷な任期を終えて、ジェームスが一度帰国しても、普通の生活がちぐはぐしている。イラクの話を妻にしてもあまり聞いてもらえないし、スーパーではずらりと並んだシリアルの棚から、買い物がなかなかできなかったり。

最後はまたジェームスは新たな任務に入っていくのですが、
何か、企業戦争に埋没してる日本のお父さんにも通じるところがあったりして、
ちょっと身につまされます。(私はお父さんじゃないですけど・笑)

アカデミー賞を取るだけのことはある、なかなか秀逸な作品。
かなりヘビーなテーマですが、観る価値十分です。
やっぱりアメリカでこういう映画を作られるということに、大きな意味もあると思います。

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